世間はまだ休みらしく、大勢の昼飲み客で賑わっていた。
冷やし中華を啜っていると若い男性二人客が近くのカウンター席に座り、そのうちの一人が主導権を持っているようで、生2杯に始まって次から次へと結構な数の料理を注文。もう一人はそれを聞きながら「いいっすねぇ」と相槌だけの完全にお任せ状態。
だがしかし、「以上で」と締め括られた直後に相槌を打っていただけのもう一人が間髪入れずに「ハムエッグもください」と、結構ハッキリ目かつ早口で店員さんに伝えたので鼻からごまだれ吹きそうになった。
絶対にハムエッグを食べようと、相方の注文する声に集中してたんだな。ハムエッグってのがまた可愛らしい。