前日の朝食会場とは違うレストランへ行ってみる。部屋から歩いて15分くらい。
出来立てのグラタンがとても美味しそうに見えたので、私にしては珍しくパンで攻める。
忘れちゃいけない八重山そばもね。
前日の店と微妙に味も違うが、とにかく美味しい。八重山そば大好き。
この日はレンタカー。混んでいてホテルまで迎えに行けないとのことなのでタクシーで向かう。営業所をたった一人でやっているようなので、そりゃぁ迎えに行くなんて最初から無理よね。
借りたのはトヨタのピクシスという軽自動車。外付けのナビがダッシュボードに乗せてあって視界が悪い。ドアミラーも電動ではなく手で調整したり畳んだりするやつ。それと、サイドブレーキが手でレバーを引く懐かしのタイプで、左足を持ち上げてから床をギュッと踏んで「あぁレバーだった」って、停めたり出したりする度、最後の最後までなったったw
まずは石垣市公設市場へ。
もうここで土産物は全部買って宅急便で送ってもらうことに。
一通り見て周ってお土産の目星を付けてからランチ。公設市場の3階にある『いちば食堂』さんだ。
開店直前に着いたのでメニューを眺めていると店長さんが暖簾を出しに出て来て、メニューを見ている私たちに「ヤギ刺身定食」を勧めてきた。
店長さん曰く、「ヤギが臭いというイメージはヤギ汁が臭いから。ヤギ汁は内臓も一緒に煮込むから臭い」だそうで、刺身は全然臭くないと。そこまで話を聞いちゃったら注文しないわけにはいかないか。
左が皮付きのバラ肉、右が赤身のもも肉。
もも肉は殆ど馬刺しだ。それもかなり上等なそれの赤身を食べているみたい。筋もなくきめ細やかですんごいうんまい。皮付きのもコリコリとした皮の食感と背中側の上品な脂が入ってすんごいうんまい。夜に泡盛と合わせたかったな。汁物代わりの八重山そばも付いていて、この旅行で食べた中でここのそばが一番好きかも。妻は「軟骨ソーキそば」を。
ランチ後にお土産を買って送る手配も済ませる。1万円以上で送料無料とのことで、妻は趣味や習い事で大勢の人達と接するので余裕でそれを超える。でも「足りないかもよ?」と自分用の泡盛も買ってもらった。ふふ。
その後は本日のメインイベントである【マングローブカヌー&ジャングル探検満喫コース】のピックアップ場所まで車を走らせる。宮良川という川だ。
これに乗ります。正確には「カヤック」という奴ですな。
私たちは二人乗り。女性のガイドさんが一人付くが、この日は私達だけで独占なので贅沢なツアーとなった。
旅行先でカヌーのツアーがあると必ず申し込みを検討する。移動に要する距離と天気予報次第で諦めることも多々あるが。
過去にやって印象深かったのは釧路川支流のカナディアンカヌー川下りと、高知の仁淀川でのカヤックだ。
釧路川支流のときは近付く台風の影響で釧路川本流が増水して流れが逆流し、のんびり川下りのはずが必死に漕ぎ続けるハメになったな。楽しかったけど手の皮が剥けたよ。
仁淀川はもう透明度が凄くて「宙に浮いているような」感覚になれる。なので底板を透明のアクリルにして川底が見えるようにしてあるカヤックだった。気持ちよかったなぁ。
ただ、10年に1回レベルなのでやる度に未経験者状態に戻っている。ぶつかりそうになって慌てると「後ろから前に漕ぐってどっちからどっちだっけ?!」ってパニックにw
水の上なので写真がなかなか撮れず。ガイドさんにスマホを渡して撮ってもらったのを。
ブサイクなので顔にモザイク加工してます。左が妻で右が私。
ツアー中、『アカショウビン』という、バードウォッチャーなら死ぬまでに一度は見てみたいという幻の夏鳥が3羽一緒に飛び立ったのを見ることができた。この川では幻でもなく普通に見られるそうです。そういえば宮古島でもバスの運転手さんが運転中に「あっ!」と言った後で「今アカショウビンがカラスを追い払うように飛んでいきました」って言ってたっけ。
ここでもマングローブの種類を教えてもらいながら(石垣島では3種類が見られるそうな)とても楽しく遊べた。水上に突き出た木の枝をくぐり抜けるコースを何度も取るので、リンボーダンスみたいにのけ反る姿勢を繰り返したよ。横に避けると転覆するので前に屈むか後ろにのけ反って避けるのだが、分厚い救命具も付けているので腹が出ていると前に屈むのは無理w
ツアーは全部で3時間。最後は体力の限界近かった。おかげで今筋肉痛だ。
他のツアーはこんな感じでガイドさん一人に対して結構な参加者が。
殆どの人が申し込むのは1時間半くらいで終わるコースらしい。爺と婆の私たちが3時間もカヌーに乗るのは無謀だったかしら。スパルタではない優しい女性のガイドさんでよかったな。
終了後、着替えをレンタカーの中で済ませることができたので、予約していた「海人居酒屋 源」さんに電話して時間を早めてもらい、レンタカーを返してから突入。
座敷席に案内されてしまったので、椅子のあるテーブル席にできないかお願いしたが「予約がいっぱいなので」とのこと。それで座敷で使う小っちゃくて低い椅子を置いてくれることになったのだが「ついさっきまで3時間カヌーに乗っていて下半身が固まっちゃっているんですよ」と伝えたところ「そういうことならもう一度無理かどうか確認してきます」と。で、テーブル席に案内して頂いた。
おぉ良かった!泣きそうなほど有難い。
体幹を酷使した後なので背もたれのない状態では耐えられそうになく、せっかく予約していたのにちょっとだけ食べたら直ぐに出ようと思ったところだったので、もう本当に本当に助かります。ありがとうございます!と何度もお礼を伝えて無事テーブル席に。沢山注文しないとね。
やっぱりオリオンですね
ざるそば風に麺つゆで食べるモズク
これバカウマ。置かれた瞬間結構量が多いなぁと思ったが二人で奪い合うようにツルっと一瞬で消えた。疲れた後の梅肉が堪らんね。
カツオの刺身
ジーマーミ豆腐の厚揚げ
石垣牛のにぎり
アダンとオオタニワタリ炒め
アダンは木に生っているときはパイナップルみたいな見た目で、白く尖っているのがそれ。タケノコみたいな味と食感で美味しい。
オオタニワタリは観葉植物でもお馴染みのシダ。中心に出てくる新芽がまだクルっと巻いている状態のを食べるとのこと。緑のがそれ。
この2種はカヌーのときガイドさんが自生しているそれらを指して「これ地元ではよく食べるんですよ」と教えてもらっていたので、メニューに見つけたときは嬉しかったね。当然注文するよね。
石垣牛餃子
車エビの唐揚げ
頭からパリパリと。シンプルにうんまい。
にぎり寿司8貫
泡盛「八重泉」も飲んだよ。
いやー、全部美味しかった。ありがとうございました。これだけ食べても支払いは前日の石垣牛焼肉の半分くらい。6時くらいには満席になっていたのも頷ける。良い店を選べたなぁ。
タクシーでホテルに戻ってプールサイドバーへ。
今度は「クラシックモヒート」だ。やっぱりモヒートはミントとライムだけの方が焦点がボヤけず美味しいと思う。
部屋に戻る途中、リサイタルをしていたのでワンドリンクのオーダーをしてじっくり聴かせて頂く。ハイボールにした。
地元のホテルで歌うプロの方。途中で入ったので名前は残念ながら分からなかった。
誰もが聴いたことのある有名な曲も歌っていたけど、オリジナルソングがとても良い曲で、愛する故郷である八重山諸島の良さを皆さんに知ってもらいたいという想いが伝わって涙が出そうになった。
踊りの時の手の動きも教えてもらって歌に合わせてみんなでやったよ。天からの幸せを受け取って周りの人たちに分けてあげるという意味の踊りとのこと。なんかジーンときちゃうね。
部屋に戻ってシャワーを浴び、妻がシャワーから出てくるまでベッドで背中の疲れを取ろうと仰向けになって背伸びをした瞬間に気絶したようだ。そのままの姿勢で目が覚めたのが深夜2時で、それから慌てて歯を磨いてちゃんと寝た。カヌーの疲れと最後にトドメのハイボールで「バタンキュー」って奴だったな。
3日目はこれでおしまい。