前回のBWV998プレリュードのレッスンで、私の使っている楽譜の46小節目
この通りに弾いたわけだが、楽譜の丁度真ん中⑤弦の「ファ#」から「ソ」に続く部分を「平行5度を禁忌するためオクターブ上げて、且つ音を抜いている」と。
もう一冊レッスンに持っていっている別の楽譜も見てみろとのことなので確認すると
オクターブ下げて「ファ#・レ」の和音から「ソ」の単音と続く。
この楽譜ではソの単音にすることで平行5度を避けている。と。
レッスンでは分かったような分からないような、結局どっちが正解なのかどう弾けばいいのかも分からず仕舞いで終わった。
で、家に帰って調べてみたら、現代ギター誌の2019年4月号にBWV998プレリュードの解説が載っているとわかったので、auブックパスで落として読んでみた。
以下引用。
そしてコーダ色を強めた46小節からは初めてバスに八分音符が登場、3声になり、下2声には平行5度の強烈な響きを経てフーガへと移ります(譜例12)
これでやっと理解できた。
5度の和音を平行して移動するのはポピュラー曲では当たり前に使われているが、クラシック(バロックから古典まで?)では禁則とされている。
が、バッハの直筆譜とされている楽譜ではそれが使われている。
それをそのまま載せるのか編集で変えてしまうのか。古い解釈(失礼な言い方で申し訳ないが)の編者は禁則を優先して変えていたが、最近の解釈では禁則を敢えてのサプライズ的に使われたのでは。ということかと。
iTuneで聴くことのできる音源で確認すると
- ジョン・ウイリアムス:オクターブ上げ
- 益田正洋:オクターブ上げ
- 福田進一:恐らく平行5度(リバーブ強過ぎ)
- デヴィッド・ラッセル:恐らく平行5度(カポ1)
- Zaira Meneses:オクターブ下単音
- Sean Shibe:オクターブ下「ファ#・レ」の八分から「ソ・ミ」の和音‼
正直言って、3声の真ん中「レ」の音は聞き取りづらい。
何でも良いじゃんって気になってきた。