来年1月のギターコンペ中部大会に参加しないので、この機会に通常月一回のレッスンを丸1ヶ月間を空ける事にした。ちなみに、レッスンはチケット制にして毎回レッスン後に次の日の予約を入れる。
それまでに『見上げてごらん夜の星を』の他にもう一曲レッスンしてもらう曲を決めないといけないのだが、レッスンで見てもらうのとは別に自分の目標があって、メカニカルな難易度の低い曲で音楽的に自分が思った通りの演奏をする修行。
音数の少ない『見上げてごらん〜』でも良いのだけど、こういう曲は何というか、自分を誤魔化せてしまえるのだ。例えば自分が出したい音よりも小さな音が出てしまったとして、そこからも小さな音にしちゃって「何か?」みたいな。
なので抑揚をあまり付けずに淡々と弾く古典の曲が良いとして、思いつくのが、F.ソルの通称『月光』という曲で作品番号Op.35-22。教室でクラシックギターを習っているなら殆どの人が初級卒業から中級入口くらいに弾く曲だ。
私の場合、クラシックギターを習う前は今で言うソロギターを自己流で弾いていたので、音符をなぞるくらいは簡単に弾けた(気になれた)。正式にクラシックギターを習う前の体験レッスンで「何でも良いから弾いてみて」と言われて弾いたのもこの曲。その時は「一度も習っていなくてここまで弾ける人は初めて見たかも」と言われ、天狗だった鼻を益々高くしたのだったが、後のレッスンでコテンパンにされた。何を指摘されたか覚えているのを書いてみると
- 全部同じ音量でメロディと伴奏の区別が付いていない。
- しかも全部フォルテなので、聴いていると耳が痛くなって苦痛。
- 車の運転で言うと急発進急ブレーキみたいな演奏。弾き始めはゆっくりで1小説目の3分の2までにテンポに乗せる。フレーズの終わりも急に止めない。
- メロディは音程によって音量を変える。高くなるに従って大きく。
- (クラシック)音楽は自然界に存在しない動きをしてはいけない。例えば真上に投げたボールが手元に返ってくる放物線。それがガタガタしてはいけない。
- 何か変化をする時、どこからそれを始めるのかは黄金比率で分割する。記号の書いてある位置で決めない。
他にも色々言われたと思うけど、一言でまとめると「音楽というものを全然分かっていなかった」と言う事ですな。
なので、この『月光』という曲を、「私はこのように解釈して弾いています」とちゃんと表現し、最後まで集中してミス無く弾けるようにしたいなと。音色も含めて、出したい音で弾く
ある程度ちゃんとできるようになったら動画を撮って載せよう。
ちなみに自分の弾きたいイメージに近い動画
生で聴いたらメロディがもっと浮き上がっているように聴こえるはずなんだけどねぇ。
プロの弾くクラシックギターの音色は鳥肌ものですよ。